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ひとえに海外のラーメン市場はどういったものなのか、実際に現地で働く社員の声をお聞きください。
うちのお店があるのは、ホテルが立ち並び、外国からの観光客も多いエリアなのですが、お客さまの半分以上、約6割ほどはローカルの方ですね。そして約3割が旅行者と思われる西洋人の方、残りの1割が、こちらに駐在していると思われる日本人の方です。思っていたより日本人のお客さまが少ないなというのが最初の印象でした。
これはつまり、思っていた以上にローカルの方や諸外国の方にもラーメンを受け入れていただいているということでもあるんですよね。この周辺にも、新潟や大分、和歌山など、日本各地のラーメン店がありますし、どこも人気のようですね。
シンガポールは東南アジアの経済の中心地なので、このラーメン人気は、これから他の東南アジア諸国にも、どんどん広がっていくのではないでしょうか。
前職でも飲食チェーン店で7年くらい店長を務めていたので、スタッフの雇用もしていました。
しかし、シンガポールと日本とでは、労働基準法のような法律的なことは全く違うので、きちんと勉強する必要がありますね。
スタッフの雇用に関して一番戸惑ったのは、やはり働く事への価値観の違いでしょうか。 例えば、開店準備をすることになっているスタッフが、開店時間を過ぎてから、急に休むと連絡をしてきたり、連絡もなく何時間も遅れてきたりということもありました。でもそれではお店が成り立たないので、「君にはお店を開ける責任があるんだよ。休むとしても、もう少し早く連絡するとか、できることがあるよね」といったような説明をして、理解してもらいます。
話せば分かってくれるのですが、やはりそもそもの価値観が違うので、また同じことが起こってしまいます
。私も同じような指導を、根気強く繰り返すしかないですよね。
一気に良くなるのは難しいですが、少しずつ改善されていると感じています。
「ユナテッドスクエア」というショッピングモールの中にお店があります。
観光地ではないため、お客さまはほとんどがモールを利用する人たちですね。シンガポールに住んでいる日本人の方の利用も多く、3〜4割ほどでしょうか。
日本だと一般的にラーメン1杯600〜700円前後ですが、シンガポールでは倍くらいの価格。ですから日本でいう「ラーメン屋さん」ではなく、ちょっと特別な「ラーメンレストラン」といった感覚で利用される方が多いですね。
サイドメニューも充実させていますので、ケーキを持ち込んで、盛大にお誕生日会をされることもよくありますよ。
オペレーションはとてもシンプルなので、シンガポールでも日本でも大きな違いはありませんが、日本式のサービスとなると、ローカルのスタッフにはちょっと馴染めないのかもしれません。 例えば、お客さまに求められなくてもグラスにお水を入れるとか、一つ一つのサービスの丁寧さなどが難しいですね。 でもやはり日本式サービスを徹底したいと思っているので、スタッフも私も、さらに努力していきたい部分です。
ここを拠点にアジアに広がるという意識を シンガポールでは、ラーメンはもう珍しいものではなく、すっかり浸透しています。日本食といえば寿司や天ぷらも知られていますが、クオリティはまだまだなんです。
でもばり嗎のラーメンは日本と変わらないおいしさを提供できていると自負していますし、だからこそ、これだけ多くのファンを獲得できているんだと思います。
これからシンガポールを拠点にアジア全土に広がっていくという、その過程に関わっているということを、スタッフにも意識してもらいたいと思っています。